カウンセリングルームのウェブサイトの見方と選び方~応用編~

 カウンセリングルームのホームページやウェブサイトを見ながら、どうやって選んだら良いのかというテーマについて、基礎編では、名称、資格、料金のあり方をお伝えいたしました。

 今回、応用編ではウェブサイト内の説明のあり方や専門性はどのように確認すれば良いのか、ということについてお伝えしていきたいと思います。

 ただ、こちらに書かれたことを基準に選んで行ってみたけど、いまいちだったということもありますし、その逆もありえます。

 あくまで参考であることをご承知の上でお読みいただき、カウンセリングルームを選ぶにあたって一つのヒントになれれば幸いです。

~目次~

①専門的な知識に関する説明の仕方

②現場経験、および研修(訓練)過程

③専門性の標榜

④まとめ

①専門的な知識に関する説明の仕方

 資格、料金を確認したら、ウェブサイト内にある説明の仕方に注目してみましょう。

 大まかなポイントは2点です。

 1点目は専門的な知識に関する情報が、なるべくわかりやすく丁寧に記載されているかということです。

 できれば、説明の仕方が専門ではない人にとってなるべく読んでもわかりやすく、イメージしやすい言葉で記載されているかということも大切です。

 専門用語だけの説明しかないことが絶対的にいけないというわけではありません。どうしても、日常の言葉で表現しきれないこともあります。

 また、わかりやすい言葉でしっかり説明しようとすると、かえって言葉が多くなってしまって読みづらく全体像をつかみにくくなることもあります。

 

 読みにくくなることを防ぐため、あえて専門用語のみによる端的な記載にとどめて、実際来所されたら詳しく説明する、というスタンスのところもあります。

 とはいえ、迷われている方にとっては、大切な時間とお金をかけて検討されるはずです。

 心理療法・カウンセリングがどのようなものか、今もっている悩みの改善に役立つのか、悩みが改善されたらどうなれるのか、など事前にある程度イメージできた方が判断しやすいと思います。

 また、実際行ってみたらイメージと違ってがっかりした、ということを少しでも防げると思います。

 大まかなポイントの2点目は、専門的な説明がされていたとして、その説明や表現の仕方が断定的、誇大的なものになっていないか、ということです。

 上述のとおりわかりやすい言葉で書かれている方がイメージしやすいですが、わかりやすいことと説明の仕方があまりにも断定的、誇大的であることは別です。

 「〇〇をすればすぐに悩みが改善される」、「誰でも□□の順に進めていけるから変われる」、「~の悩みの原因は●●」などの説明やキャッチフレーズには気をつけた方が良いでしょう。

 確かに心理療法・カウンセリングがスムーズに進み、当初の悩みが短期間で改善することもあります。また、どのような流れになることが多いのかを説明することもできます。

 ですが、誰もが同じ進み方になるとは限りませんし、同じ言葉で表現された心の悩みであれば、同じであるとは言えません。

 同じ言葉で表現された心の悩みであっても、生い立ちも性格も考え方も違いますし、いつ悩みが生じて、どれだけの期間悩んできたのか、どのように対応してきたのか、など様々です。

 そのため、何をすれば良いかということも人それぞれで異なるため大まかなことを可能性として書くことはできても、断定的なことは言えないのです。

②現場経験、および研修(訓練)過程

 次に注目したいのは所属しているカウンセラーがどのような研修(訓練)を受けてきているのか、また、どのような現場で実践してきたかということです。

 カウンセリングルームのホームページを見ると、多くの場合、「プロフィール」または「カウンセラー紹介」のようなページがあります。

 どのような研修(訓練)を受けてきたか、どのような現場で実践してきたかということは、そのページに記載されているパターンが多いです。

 ご注意いただきたいのは、カウンセラーのプライベートの経験ではありません。

 あくまで、実践してきた現場や受けてきた研修(訓練)のあり方です。

 個人的な体験談が悪いわけではありません。ただ、個人的な体験と専門家としての実践、および訓練は別物です。

 心理療法・カウンセリングでは、「以前こういう悩みが自分にもあって克服した」から、似たような悩みをもつ人の力になれるとは単純に言えないからです。

 そのうえで、どのような研修を受けてきたのかを見てみましょう。

 研修名を確認できたら、その研修を受けられる受講資格条件を調べてみてください。

 臨床心理士、または公認心理師を保有していないくても受けられる研修もありますが、同資格をもっていないと受けられない研修もあります。

 同資格を保有していなくても受けられる研修しか記載されていなかったら注意が必要です。

 臨床心理士、または公認心理師の実践する現場に関しては多種多様です。

 そのため、一概には言えませんが、少なくとも実践した現場によって対応してきた心の悩みは異なるでしょう。

 今もっている心の悩みがどのようなものか、あるいはどういう場面で起こりやすいのかを考えながら、そのカウンセラーが実践した現場を読んでみるとヒントになるかもしれません。

 例えば、職場内での人間関係での対応方法を知りたい、という場合は産業領域での実践経験があるかどうかを目安にしても良いかもしれません。

 また、育児の仕方を相談したい、ということであれば例えば乳幼児領域、教育相談領域における実践経験があるかどうかが一つの鍵になりえます。

 何らかの精神症状で悩んでいるのであれば精神科・心療内科領域での現場経験があるかどうか、などが一つの目安となります。

 ここで、ご注意いただきたいのも実践経験と研修(訓練)経験のあり方です。

 「企業で〇〇年の勤務経験があります」、「〇〇人のこどもを育てました」、「自分も昔うつでした」という個人的な経験ではなく、心理学の専門家としての実践経験のあり方、受けてきた研修(訓練)を確認することをお勧めします。

 なお、あえてプロフィールやカウンセラーとしての経歴を伏せているカウンセラーもおります。

 伏せているから疑わしいとは言い切れません。

 その場合は、基礎編でもお伝えしましたが、まずは臨床心理士、または公認心理師の資格を保有しているかを確認しましょう。

③専門性の標榜

 実践してきた現場、または受けてきた研修(訓練)に基づいて、何に力を入れているかを標榜しているカウンセリングルームもあります。

 何に力を入れているのかを基準に検討することも良いかもしれません。

 その際、専門として力を入れているテーマに関する知識や説明がどれだけあるのか、また、そのテーマに関して専門家としての研修(訓練)、現場での経験があるのかが大切です。

 あえて専門を標榜していないカウンセリングルームもあります。その場合は、基礎編でお伝えしたことと、今回お伝えした①と②を確認してみてください。

 

④まとめ

 基礎編と合わせて、カウンセリングルームのウェブサイトの見方と選び方をお伝えいたしました。

 基礎編も含めて一言で言うと、「専門性」を調べることが大切です。

「専門性が高ければ絶対的に大丈夫」とは言い切れません。

 ですが、心の悩みと手堅く向き合いたい、という場合はわかりやすさと同時に資格の有無も含めて専門性の有無を慎重に確認することが無難かと思われます。

 ただ、専門性の高いカウンセラーといえども、完全無欠なカウンセラーはいません。そのため、ウェブサイトだけではお伝えしきれないこともあります。

 最後は直接聞いてみないとわからない、実際やってみないとわからない、ということももちろんあります。

 それでも、最初の一歩を踏み出すための手がかりは大切だと思います。

 こちらに書かれたことが、一つの手がかりになれれば幸いです。

 ここまでお読みいただいてありがとうございました。