来所する人に関するQ&A

 こちらのページでは、心理療法・カウンセリングについて、当オフィスに来所される人に関するご質問と回答を解説しております。

 例えば、「付き添いはいても平気?」、「本人が受けたくない場合、知り合いや家族がその人の理解や接し方について相談することはできる?」、「自分と同じような悩みでカウンセリングを受ける人はいるの?」などの疑問と回答をまとめさせていただきました。

 以下、ご参考いただけたら幸いです。

 

~目次~

Q1.一人では不安です。付き添いと一緒に受けることはできますか。

Q2.付き添いがいる場合、心理療法・カウンセリングの方法や進め方、効果に違いは生じますか。

Q3.付き添いも含めた夫婦療法や家族療法を受けることはできますか。

Q4.自分ではなく、知り合いや家族に受けてほしいと思っていますが、それはできますか。

Q5.本人が来れない場合、親や配偶者だけでカウンセリングに行っても良いですか。

Q6.心理療法・カウンセリングにはどのような人(年代、性別)が来ていますか。

Q7.私のようなトラウマや不安、恐怖感で悩まされている人は他にもいますか。

 

 

Q1.一人では不安です。付き添いと一緒に受けることはできますか。

A1.可能です。ただ、部屋の広さ上、お付き添いの方は2名の方まででお願いできればと思います。

 18歳未満の方は、可能であれば初回だけでも保護者の方のお付き添いをお願いいたします。

 人によっては、初回だけお付き添いの方といらっしゃることもあれば、初回以降もお付き添いの方がいないといらっしゃることができないという場合もあります。

 お付き添いの方が継続して同席される場合、下記Q2.でもご説明いたしますが、心理療法・カウンセリングの方法や進め方、効果が変わることもあります。
 

Q2.付き添いがいる場合、心理療法・カウンセリングの方法や進め方、効果に違いは生じますか。

A2.ケースバイケースですが、変わることもあります。

 というのも、お付き添いの方がご本人様にとってどんなに信用できる人であったとしても、やはり、「見られている」、「聞かれている」という意識がどこかで働くからです。

 自分以外の誰かがいるという意識があると、安全、安心感もあります。

 ただ、逆に言えば一人でいる時よりも自分の心への意識が向きにくくなるという側面もあります。

 このように説明すると、「それなら一人の方が良いのかな」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 ですが、一概にそうとも言い切れません。

 心理療法・カウンセリングでは、安全、安心感を確立した上で進めていくことが大切だからです。

 一人だと不安が強すぎて安全、安心感を確立する自信がもてないと思われる場合は、お付き添いの方としばらくご一緒されながら安全、安心感を少しずつ確立していくことも一手です。

 最初は効果を急いで求めることなく、お付き添いの方と一緒に安全、安心感を確立するための話し合いを重ね、「そろそろ一人で大丈夫かな」と思われた時点で、具体的な心理療法を検討していくという流れも良いかもしれません。

Q3.付き添いも含めた夫婦療法や家族療法を受けることはできますか。

A3.申し訳ございませんが、夫婦療法や家族療法は専門としていないため、ご対応できません。

 そのため、「家族全体の関係性を修復したい」など、お付き添いの方も含めた心理療法はご対応できません。

Q4.自分ではなく、知り合いや家族に受けてほしいと思っていますが、それはできますか。

A4.原則として、ご本人様が乗り気でない場合、無理に進めることはできません。

 例えば、「何とか連れ出してきました」という方もいらっしゃいます。

 その場合、ご本人様にとってほんの少しでも「カウンセリングを受けてみようかな」というお気持ちがあれば継続できる場合もありますが、その時点でも全く気持ちがない場合、無理強いすることは逆効果になってしまいます。

 ただ、下記Q5でもご説明いたしますが、ご本人様への理解や接し方について相談することはできます。

Q5.本人が来れない場合、親や配偶者だけでカウンセリングに行っても良いですか。

A5.はい、可能です。

 ご本人様への理解の仕方や接し方について相談を進めていくこともできますし、必要に応じて相談をされる方ご自身の気持ちを整理していくためのカウンセリングも可能です。

 例えば、「~の場合、○○のように接することが大切なことは頭ではわかっても、思わず△△であることを求めてしまって…」というお話や、「頭では受け流そうと思っても、つい本人の一言一言につい反応してしまって…」というお話もうかがいます。

 こうした場合、相談をされる方ご自身の気持ちの中にいろいろな思いが絡まっている可能性もあります。

 そのため、ご本人様を理解も大切ですが、相談をされる方がご自身の思いを整理していくことで、結果としてご本人様への理解を深めたり、効果的な接し方を見出せるようになることもよくあります。

Q6.心理療法・カウンセリングにはどのような人(年代、性別)が来ていますか。

A6.主に10代後半の方から50代の方までいらっしゃいます。

今のところ年齢層や性別によって特別に多い、または少ないということはありません。

Q7.私のようなトラウマや不安、恐怖感による悩みをもっている人は他にもいますか。

A7.いらっしゃいます。同じ言葉で表現された似たような悩みであっても、人それぞれで感じ方や捉え方、対処の仕方、発生要因などで共通する面もあれば異なる面も確かにあります。

 ですので、一括りにして全てが理解できるわけではありませんしオーダーメイドで考えていくことが大切ですが、トラウマや不安、恐怖感による悩みは特別なことではありません。

 

 今回は、心理療法・カウンセリングをご検討いただくにあたって、ご本人様以外の方の同席は可能か、ご本人様が来れない場合、身近な人が来所して相談することは可能か、トラウマや不安、恐怖感によって悩んでいる人はいるのか、など来所する人についてQ&A形式でご説明いたしました。

 こちらの項目にない疑問やわからない点があった場合、お問い合わせフォームからご質問いただけたら幸いです。

 ご説明できる範囲でお伝えできればと思います。

 お目通しいただきありがとうございます。

 今後ともよろしくお願いいたします。